読まれるメールには法則があった

そのメールはスパムメール(迷惑メール)になりませんか?

多くのビジネスマンは、セールスメールの書き方を正式に教えられた事がありません。
メールで反応の無い理由は、正しいセールスレターの作り方を知らずに自己流で作ってしまっているからです。

ビジネスマナーでの文章作成は学んだ事があるかもしれません。
しかし、セールスレターには読まれる書き方(型)があります。
セールスレターやメールの案内を作る時に、自分は読まないメールを参考にしていませんか?

読まるビジネスメールの作り方を覚える

本文よりタイトルの方が重要

文書で一番大切な事は、内容ではなくタイトル(メール件名)です。
あるアンケート調査結果によると87%のメールは本文を読まれる事なく無視又は削除されています。
メールでもネット広告で皆さんが思っているよりタイトルが重要という事をご紹介しましょう。
タイトルが悪いと内容が良くても読まれません。
読まれて評価されているのではなく、そもそも読まれていないのです。

読まれる文章(広告)の法則
成功した広告を分析して読まれる広告を分析された方がいます。
アメリカのE・K・ストロングが1920年に論文で発表したAIDA(アイーダ)マーケティングという消費行動です。
その後、様々な消費行動が提唱されていますが元になっているのがAIDAです。日本では、その後に発表されたAIDMA(アイドマ)などは有名ですがAIDAを元に細分化しただけで基本は同じです。
AIDAは最新のインターネットマーケティングでも使われています。

論理的な説明では売れない
AIDAでもAIDMAでも重要な点は、人の消費行動は「注目」→「感情」→「行動」の順番で行われるという事です。
これは「人は論理的な説明で購入していない」という事です。
何らかのらかの注目するフック(引っ掛かり)があり、先に感情面でほしいという気持ちが起こり最後に行動に移るというプロセスです。論理的な説明は、欲しいと思った気持ちを正当化する理由づけに過ぎません。

つまり、初めにフックを作り、次にほしいと思わせる必要があります。
ここまでの段階で論理的な説明を全面に出していけないという事です。本来はターゲットユーザーなのに、性能の良さを訴えても説明を聞いて頂けないのはこれが理由です。
必要なものは既に持っている可能性が高く、もう持っているので聞いても無駄と思われています。しかし、デザインが良い、かわいい等の感情面でいいな?と思わせてから説明を聞くと買い替えようと思っていただけるかもしれません。

人間は感情脳で生きている
古い行動理論が今でも使われている理由は、人は感情のある動物で現代人も昔の人も変わっていないという事ですね。論理的に考えて購入する決断をしていると思われがちですが、実際は論理的な思考は感情的な欲求には勝てないという事でしょう。

メールや広告で集客を行う場合、この流れを意識して文書を作る必要があります。
しかし、残念ながらこの法則を無視して作られているメールや広告が大半を占めています。
リスティング広告(インターネットの1行広告)の失敗やスパムメールになってしまう例では「タイトルで売ろうとしている」「先に論理的な説明を行っている」で広告感が全面に出てしまい読まれていないという事が87%のメール読まれていないというアンケート結果に表れています。

まず、どんな天才でも商品の良さは1行では伝えられない。という事を知っておきましょう。
タイトルや1言で伝える言葉は商品説明ではなく、続きを聞きたいと思わせるワードです。

つまり、全ての広告タイトルは”気になるワード”、”続きを知りたい”と思わせる言葉で興味をもってもらう言い回し(キャッチフレーズ)にするべきです。

例えば
「疑問形にする」どうして〇〇が人気なのか?
「流行っている言葉を入れる」1分でわかるDX化。得するSDGsの取り組み。
「悩み解消」〇〇からの脱出、〇〇に困っている方限定
「社会の変化を入れる」法律改正の対応は、もうやりましたか?
「ネガティブイメージ」情報漏洩を侮ると失敗する

次に「論理的な説明では物を買わない」という事も重要です。説明には順番があります。
感情面でほしいと思っていない段階での論理的な説明は逆効果です。
説明をまともに聞いていただけません。先に、感情面でほしいと思わせてから、その考えを後押しする情報として論理的な説明が効果的です。

この法則を知らずに送られてしまう失敗メール例
1.メールタイトルが本文の要約になっている
タイトルで本文を理解した気にさせている。本文が読まれない。

2.タイトルで売り込もうとしている
広告と判断され読まれない。欲しいという気持ちになる前に売り込んでいる。

結論:1行で商品は売れないのでタイトルは本文を読ませる事を目標にする。タイトルに割引など広告と思わせるワードは使わない。(割引などの特典は最後にする)

作り方は仮にタイトルを作成して、本文を作った後にもう一度タイトルを考察してみましょう。
同僚などに、タイトルだけを見せて 本文を知りたいのはどれか?と聞く方法も有効です。
タイトルの役割は、売り込みや商品説明ではなく本文を読ませる事が役割です。
内容が良くてもフックが弱ければ読まれません。

他の行動プロセス
日本では、AIDAよりAIDMA(アイドマ)が有名です。
AIDA発表後の1924年書籍では発売されたS. Roland Hall著作(Retail Advertising and Selling:リテール広告と販売)の中にあるAIDMA(アイドマ)が知られています。
リテール広告とは小売店が行っている看板やポップ、ポスター等の宣伝の事です。
書籍は1985年に再販され関連書籍は現在でも入手可能です。
これ以外に、電通が提唱したと言われているAISAS(アイサス)など色々な行動プロセスがあります。
気になる方は基本のAIDAを調べてから派生した行動プロセス論を調べてみましょう。